マンションでの地震による被害とその影響

マンションでの地震による被害とその影響

2025年04月28日
その他

地震が発生すると、マンションではどんな状況になるのでしょうか?
どんな被害があり、それがどう影響するかイメージしてみましょう。(※1)

特に高層階でゆっくりと大きく揺れる(※2)
●マンションでは、特に高層階で長い時間ゆっくりと大きく揺れる
●震源地から数百キロメートル離れていても、揺れることがある
●固定されていない家具等が大きな揺れによって大きく移動・転倒し、ケガをしたり室内のものが破損することがある

玄関ドアやサッシがゆがむ(※3)
●玄関ドアやサッシがゆがんで開閉できず、いざというときに脱出(避難)できない可能性がある
●ゆがみや破損が原因で、玄関ドアの施錠ができなくなり、防犯面に不安が生じる

マンション共有のライフライン設備が停止する
●大きな揺れでエレベーターが故障したり、停電で使えなくなると、高層階からの移動や、物資や水等、特に重いものの運搬が困難になる
●貯水槽の水がスロッシング(液面揺動)を起こして水槽が破損する
●排水設備に損傷が発生する可能性があり、マンション全体で安全が確認できるまで、トイレや台所、お風呂の水は流せない
●停電になると水を供給するポンプが停止し、断水が発生する

【参考】ゆっくりとした大きな揺れ「長周期地震動」
長周期地震動とは、大きな地震で生じる、周期(揺れが1往復するのにかかる時間)が長い、ゆっくりとした大きな揺れのことです。
高層ビル等が長周期の波と共振した場合は、長時間にわたり大きく揺れ続けることがあります。

(※1)品川区ではほぼ全域で震度6強程度の揺れが想定されており、その場合の被害・影響を示しております。
(※2)建物の揺れやすい周期(固有周期)は、高さによって異なり、一般的に高いビルほど長い固有周期をもちます。同じ地面の揺れでも、建物の高さによって揺れ方は異なります。また、地面の揺れの周期と建物の固有周期が一致すると、その建物は大きく揺れます。
(※3)マンションの構造により被害の程度は異なります。

内容・イラスト:「しながわ防災学校ハンドブック」より引用